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健康医療DXとは
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健康医療DX推進(HDX)部門は、データ駆動イノベーション推進本部の
部門の一つとして、特に健康医療分野でのデジタルトランスフォーメーション(DX)の
推進を目指します。
超高齢社会の到来に伴う医療の需要増加や労働生産性低下に伴い、健康医療分野におけるDXが求められています。本部門では、九州大学の総合知を結集し、診療情報を中心とするリアルワールドデータからの医学的新知見の創出と社会実装を通して、医療DXを推進するための活動を行います。
健康医療DX推進(HDX)部門は、下記3つのユニットから構成されています。
健康医療DX推進部門を
構成する3つのユニット
- データ収集・解析ユニット
- 多種多様なリアルワールドデータを収集し、生物統計学や機械学習を用いて解析します。
- サービス開発・実装ユニット
- 日常のデータ蓄積を行うとともに、解析結果をリアルタイムにユーザーに伝えるためのデバイス/アプリの開発・実装を行います。
- 健康医療ELSI研究ユニット
- データ収集、蓄積、活用の各ステップを、医療倫理や法律、情報セキュリティの面で総合的に管理します。
MISSION ミッション
倫理的かつセキュアに全⼈的な情報を把握し、総合知で、個⼈を主体とした
幸福な健康・医療社会をグローバルに実現します。
自己学習する、個人の健康医療
支援システムの開発
近年の医療分野におけるDXの進展により、近い将来、誰もが日々の生活をサポートする個々のデジタルパートナーを持つことが期待されています。本分野では、データから学習を行い、自らがその性能を改善するデジタルパートナーが個人の健康医療を支援するシステム(個別Learning Health System、LHS)の開発を目指します。また、クリニカルパス標準化事業(施設LHS)と個別LHSの連携を通して、診療行為のプロセスを見直すための基盤を構築し個人のWell-Being達成を目指します。さらには、このような取り組みを拡大・活用し、途上国の健康医療を支援するためのグローバルヘルスな遠隔医療(TEMDEC)、ICT健診医療(PHC)などの活動にも取り組みます。
超精密医療の推進
著しい医療の発展とともに、求められる知見や技術も高度化・専門化する傾向にあります。我々は、臨床情報、遺伝情報、環境情報を中心として、様々な種類のデータを融合・分析することで新たな医学的知見を得ると同時に、個々人に適した医療を提供する個別化医療の推進を目指します。具体的には、病院の電子診療記録を活用したLHS型のデータ駆動型医学研究を推進するとともに、個々人のゲノム・オミクス情報や環境情報・行動情報を活用し、さらに個人のWell-Beingに向けた価値観、健康観、幸福感なども加味したLHSの精緻化を進めます。